[6日 ロイター] - 米プライベートエクイティ(PE)投資会社GTCRは6日、フィデリティ・ナショナル・インフォーメーション・サービシズ(FIS)傘下の決済サービス事業ワールドペイの株式55%を取得することに合意した。評価額は185億ドルに上る。
GTCRにとっては過去最大規模の取引。FISはGTCRから前払い金として117億ドルを受け取るとともに、スピンオフして別会社となるワールドペイの株式45%を引き続き保有する。
FISは2019年にワールドペイを430億ドルで買収したが、その後同業者や新規参入してきたフィンテックのスタートアップ企業との競争で市場シェア後退に直面。昨年12月にFISが、物言う株主のヘッジファンドからの圧力を受けてワールドペイの戦略的見直しに着手し、今年2月にスピンオフを検討すると表明していた。
ワールドペイ株の売却資金は債務返済と自社株買いに充当する計画で、今回の取引は来年第1・四半期までに完了する見通しだ。