[14日 ロイター] - 米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は、米連邦準備理事会(FRB)は高過ぎるインフレ率に対応するため、「慎重かつ体系的な」複数回の利上げを行うとの考えをあらためて示した。ライダー大学での講演準備原稿で明らかになった。
「FRBはインフレ高進を引き起こしている供給問題改善で多くのことはできないが、需要に影響を与え始めることはできる」と述べた。
ハーカー氏は、金融引き締めの影響で今年の成長率は3.5%前後となり、その後数年は2─2.5%になるとの見方を示しているが、講演でこの見通しをあらためて示している。
インフレ率も今年「先細りし始めるはずだ」と述べ、2022年末には4%前後となり、その後数年はFRBが目標とする2%まで低下するとの見方を示した。