クドロー米国家経済会議(NEC)委員長が貿易戦争を終結させるために中国が「もっとやらなければならない」と述べた後、貿易摩擦懸念が緩和されダウ平均は上昇した。ダウ平均は0.44%高、 S&P 500は0.33%高、ナスダック総合指数 は0.01%高となった。
クドロー氏は、トランプ大統領が中国との貿易協定が成立する可能性は高いとの見方を示したが、中国は貿易上の「一定の条件」を満たさなければならないと強調した。これまでのトランプ大統領の要求に対する中国の対応には「失望している」し「不満足なもの」となっているとも述べた。
トランプ大統領は月曜日、ウォールストリートジャーナルに対し、2000億ドルの中国製品への10%から25%への関税引き上げを遅らせることは非常に難しいと述べ、G20でのトランプ大統領と習近平国家主席の会談が貿易協定につながるとの希望をへこませていた。
人気のあるロアルドダールの書籍をアニメ化する新たな契約を締結すると発表した後、ネットフリックス(ナスダック: NFLX)は上昇し、テクノロジーセクターの上昇を支えた。
いわゆる「FANG」のうち3つを含むコミュニケーション・サービスセクターは0.6%上昇した。
ディフェンシブ銘柄が注目され、公益事業セクターと生活必需品セクターは1%高となった。
来週予定されているOPECの会議で減産が決定される見込みであるのに対し、サウジアラビアの原油生産高が過去最高を更新するとの予想があり、原油価格に下押し圧力が加わっていたこともあり、エネルギー株の上値は重かった。
11月の消費者信頼感指数は予想を下回ったが、依然として過去最高水準を維持している。