[東京 31日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 18890.48 -245.84 寄り付き 19006.98 安値/高値 18749.77─19019.61
TOPIX .TOPX 終値 1537.05 -12.75 寄り付き 1541.85 安値/高値 1525.09─1544.98
東証出来高(万株) 247360 東証売買代金(億円) 27460
東京株式市場で日経平均は4日ぶりの反落。下げ幅は一時380円超となった。前週 末の米国株が上昇一服となり、戻り待ちの売りに押された。7月の鉱工業生産指数が市場 の事前予測を下回る内容となったことや、中国経済への警戒感も重荷となった。後場に入 り先物売りで軟化した後、下げ渋る動きをみせたものの、主力株は総じて軟調に推移した 。
直近の上昇スピードが急ピッチだったこともあり、序盤から東京市場では利益確定売 りが優勢の展開となった。寄り付き後に1万9000円を割れてからは下げ幅を拡大。上 海株の下げも嫌気された。
NTTドコモ 9437.T やエーザイ 4523.T など内需、ディフェンシブ関連の一角は上 昇した半面、自動車・電機やメガバンクは下落。30日に独フォルクスワーゲン(VW) との資本業務提携解消を発表したスズキ 7269.T も、朝方は買いが先行したものの下げに 転じた。「日経平均の急落に引っ張られる形で軟化した」(高木証券企業調査部長の藤井 知明氏)という。
コマツ 6301.T やファナック 6954.T 、鉄鋼株など中国関連株の下げも目立った。「 市場の居所がどこか分からないという感じではなくなってきたが、今後公表される中国の 経済指標などへの警戒感もある」(藍沢証券ファンドマネージャーの三井郁男氏)との声 も聞かれた。一方、東証2部総合 .TSI2 は前週末比0.29%高で終了。小型株の押し 目を拾う動きもみられた。
個別銘柄ではジャパンパイル 5288.T がしっかり。28日に発表した2016年3月 期業績予想の上方修正を好感した。主力のコンクリートパイルに加え、鋼管杭が当初想定 した以上に増加したという。半面、極東貿易 8093.T が大幅安。28日、公募増資などを 通じ手取りで最大14億4500万円を調達すると発表した。1株利益の希薄化や需給悪 化などを懸念した売りが出た。
東証1部騰落数は、値上がり918銘柄に対し、値下がりが897銘柄、変わらずが 79銘柄だった。
(長田善行)