Max A. Cherney Stephen Nellis
[サンフランシスコ 29日 ロイター] - 米インテルから今年初めに独立したプログラマブル半導体(回路構成を書き換えできる半導体)企業のサンドラ・リベラ最高経営責任者(CEO)は、人工知能(AI)が魅力的な事業機会を提供してくれているとの見方を示した。
同企業は29日、今後の計画と正式な社名を公表。社名はインテルに買収される前にこの事業を手がけていた会社と同じアルテラに決まった。
リベラ氏は自社で設計するプログラマブル半導体について、アマゾン・ドット・コムのようなクラウドコンピューティング企業が設計する専用カスタム半導体の利用と、エヌビディアが製造する汎用AI半導体の利用の中間に位置するAIアプリケーションやコンピューティングタスクに有効だと説明した。
同氏によると、AIを動かすのに必要なハードウエアは現時点で流動的なため、プログラマブル半導体が成長を続けるニッチ市場にはまっていく。「(プログラマブル半導体は)常にイノベーションサイクルの先頭にあり、先頭にとどまらせ続けるのがわれわれの仕事だ」という。
また同氏は、プログラマブル半導体市場の規模は昨年がおよそ80億─100億ドルと推計されるものの、適切な第三者データが存在しないので、正確にはつかめないと指摘。「人々が認識しているよりは大きいと思う」と述べ、それは多くのプログラマブル半導体がAIの作業フローをさまざまな段階で支援しているからだと付け加えた。