[ロンドン/パリ 3日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は3日、フランスのマクロン大統領との電話会談でウクライナ情勢について協議し、西側諸国はウクライナに対し「残虐行為」を止めるよう圧力をかけるべきだと訴えた。ロシア通信(RIA)が報じた。
プーチン大統領はマクロン大統領に対し、西側諸国は「ドンバス地方の町や集落に対する戦争犯罪および大規模な砲撃」を終わらせる手助けが可能と指摘。「西側諸国がウクライナ当局に適切な影響力を行使し、ウクライナへの兵器供給を停止すれば、これらの残虐行為に終止符が打てるだろう」と語った。
また、ロシアは引き続きウクライナとの対話の準備ができていると述べたという。
一方、仏大統領府によると、マクロン大統領はプーチン大統領に対し、ロシアによる黒海の港封鎖でウクライナの食料輸出が制限されている問題の解決に向け、マクロン氏が国際機関と取り組む意思があると伝えた。
また、マクロン大統領はウクライナでの停戦の必要性を改めて訴えたほか、ドンバス地方とマリウポリの状況を深く懸念していると表明。「ロシアに対し、この破壊的な攻撃に終止符を打つことで、国連安全保障理事会のメンバーとしての国際的責任を果たすよう求めた」とした。