[23日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局の23日発表によると、昨年はEUに初めて亡命申請した人の数が28%増加し、50万人を突破した。
シリア内戦勃発後となった2015─16年のピーク水準は下回ったものの、今年はロシアのウクライナ侵攻により1カ月足らずで350万人以上が国外に避難し、欧州への流入は再び増加している。
21年に域内に初めて亡命申請した非EU市民は53万5000人で、14年と同様の水準となった。
約10年にわたり最も多いのはシリア人で、昨年全体に占めた割合は18%、次いでアフガニスタン人の16%、イラク人の5%となった。
8月にイスラム主義組織タリバンが実権を掌握したことから、昨年のアフガンからの亡命申請は前年比約90%増加。シリアとイラクの申請者もそれぞれ50%余り増加した。