[ソウル 14日 ロイター] - 韓国のサムスン電子は14日、スマートフォンの最新の旗艦モデル「ギャラクシーS21」を発表した。例年の旗艦モデル発表より1カ月以上早いタイミングとなった。リモートワークなどを想定し、Sシリーズとして初めてスタイラスペンに対応した機種も用意した。
米国での販売価格は、画面サイズが6.2インチの「S21」が799.99ドルから、6.7インチの「S21プラス」が999.99ドルから、6.8インチの「S21ウルトラ」は1199.99ドルから。同社ウェブサイトや通信会社などを通じて1月29日から購入可能になる。
高速通信規格「5G」に対応し、写真・動画の視聴や撮影、画面上での仕事を想定した設計になっている。ウルトラは「Sペン」と呼ばれるスタイラスペンに対応しているほか、レンズ4枚の背面カメラを搭載している。
サムスンのモバイル通信事業責任者TM Roh氏は、他の端末でもスタイラスペンを用意する計画だと明らかにした。
アナリストはこれまでに、S21シリーズでのスタイラスペン提供は同シリーズともう1つの高級スマホレンジ「ギャラクシー・ノート」が統合される可能性を示すものだと指摘している。ギャラクシー・ノートは既にスタイラスペンに対応している。両シリーズを統合すれば、折り畳み式スマホの販売強化にリソースを振り向けることが可能になる。
サムスンは、米国の制裁で打撃を受ける中国の華為技術(ファーウェイ)からのシェア争奪も狙う。カウンターポイント・リサーチのアナリストは、例年より早い時期にS21シリーズを発表したのはファーウェイの苦境に乗じる狙いがあるとの見方を示した。