[27日 ロイター] - 米通信大手AT&Tは27日発表した2020年第4・四半期決算で、衛星放送「ディレクTV」を含むプレミアムテレビ事業で155億ドルの評価損を計上した。安価なオンライン動画サービスに視聴者が流れていることを反映した。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の影響でコンテンツ制作が停止し、映画館から客足が離れていることを受け、ワーナーメディア事業でも7億8000万ドルの評価損を計上した。
一方、携帯電話事業では月額払いの契約者が80万人増加。ファクトセットのアナリスト予想である47万5300人を大幅に上回った。第5世代通信規格(5G)対応のiPhone発売が支援した。
今年の収益成長見通しは1%程度で、調整後1株当たり利益は前年並みになると予想した。
営業総収入は456億9000万ドル。リフィニティブのアナリスト予想である445億6000万ドルを上回った。
損益は138億8000万ドル(1株当たり1.95ドル)の赤字だった。