[オークランド(カリフォルニア州) 27日 ロイター] - 中国検索サイトの百度(バイドゥ)は、運転手がいない完全自動運転車の公道試験走行の許可を米カリフォルニア州から獲得した。同州車両管理局が27日に発表した。
これまでの自動運転車の走行実験は大半が、緊急時に対応できるように運転手が運転席に座って行われていた。現在、運転手付きの走行試験の許可を同州から取得している企業は58社に上り、自動車大手やアップルなどが含まれる。
運転手不在の走行試験の許可が下りたのは、百度が6社目。
同社によると、走行試験は「リンカーン・MKZ」と「クライスラー・パシフィカ」の2つのモデルに自社の自動運転システムを搭載して行う。
同社は現在、中国を中心に自動運転車500台の走行実験を行っており、一部は運転手付きで米国で実施している。
カリフォルニア州での運転手不在の走行試験が、いつ始まるかは明らかにしていない。
中国では完全自動運転車の公道での試験走行を湖南省長沙市で行っており、首都北京での実施に向けた許可も既に得ているとした。