[ベンガルール 27日 ロイター] - 調査会社・カウンターポイントによると、中国のスマートフォンブランドは2020年にインド市場でシェアを拡大した。同年には国境地帯で両国軍兵士が衝突して死者が出る事態が起き、インドに進出している中国企業への逆風が高まったが、スマホ市場に与えた影響は限定的だった。
中国スマホブランドのインド市場のシェアは75%と、2019年の71%から拡大し、少なくとも2014年以降で最高を記録した。
中国のスマホメーカー小米(シャオミ)のシェアは26%と、引き続き最大のシェアを握った。前年の27%からは若干縮小した。シェア2位は韓国のサムスン電子で21%だった。
これに続いたのはVivo(ビボ)、Realme(リアルミー)、Oppo(オッポ)と全て中国ブランドだった。
カウンターポイントのリポートでアナリストは「反中感情は年末までにほとんど収まった」と指摘した。
昨年6月に起きた国境地帯での両軍の衝突ではインド兵士20人が死亡し、インド国内で反中感情が高まった。
ビボはインドで人気のクリケットのプレミアリーグのスポンサー契約を2018年から2022年の期間で結んでいたにもかかわらず、昨年は冠スポンサーの地位を手放した。
シャオミは昨年、ウェブサイトに「メイド・イン・インディア」の表示を追加、現在も大きく表示されている。
インドの昨年のスマホ出荷台数は1億5000万台強となり、前年からは4%減少した。