[シンガポール 28日 ロイター] - 市場調査会社IDCのデータによると、10─12月期の世界のスマートフォン市場のシェアは、米アップルが全体の4分の1近くを占めた。
アップルのシェアは23.4%と、前年同期の19.9%から拡大。これまでで最大となった。出荷台数は22%増の9010万台だった。
アップルが27日に発表した第1・四半期決算(12月26日まで)によると、次世代通信規格「5G」に対応するiPhone12の発売が弾みとなり、iPhoneの売り上げが過去最高を更新した。中国での販売も57%伸びた。
一方、中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)の出荷台数は42.4%減少し3230万台に落ち込んだ。米国による制限措置が響いた。ファーウェイの市場シェアは半年前の2位から5位に大きく後退した。
カナリスのアナリスト、ニコル・ペン氏は「中国では、高価格モデル市場でアップルがファーウェイからシェアを奪う絶好の機会をつかんだ。ファーウェイは、製品への需要はあるものの部品の供給が不足していた」と指摘した。
サムスン電子の出荷台数は前年比6.2%増の7390万台となり、トップから2位に後退した。サムスンの市場シェアは19.1%。
3位は中国のスマートフォンメーカー、小米(シャオミ)で、出荷台数は32%の大幅増。同じく中国メーカーのOppo(オッポ)が出荷台数を10.7%伸ばし、4位につけた。
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