[29日 ロイター] - 調査会社カナリスによると、2020年第4・四半期の中国のスマートフォン出荷は4%減少した。
米国の制裁対象となった通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の出荷急減が響いた。
ファーウェイの国内市場シェアは、前年同期の38%から22%に低下。依然として市場シェア首位の座を守っているが、ライバルのOPPO(オッポ)が追い上げている。
ファーウェイの国内出荷は44%減の1880万台。海外出荷は43%減の3200万台だった。
米アップルや、中国のOPPOとVivo(ビボ)の第4・四半期の出荷は約20%増。小米(シャオミ)は52%急増した。
2020年の中国のスマートフォン市場は11%縮小した。
カナリスの中国スマートフォン部門担当者は「ファーウェイは供給面の問題がなければ、今年さらに3000万ー4000万台を出荷できていた可能性がある」と分析。
「一方、他のブランドは、部品の供給回復ペースが鈍いため、その穴を埋めることはできない」と述べた。