[東京 10日 ロイター] - ジャパンディスプレイ(JDI)は10日、21年3月期の連結営業損益予想について、296億円の赤字になると発表した。これまで営業利益予想は出していなかった。売上高の減少、LNG価格高騰による一部国内工場の電力料金上昇、超過需要による
部品メーカーの値上げなどにより損失が拡大する見通し。売上高は3300─3500億円を見込む。
20年4─12月期の営業損益は186億円の赤字だった。足元については、新型コロナウイルス感染拡大に伴う都市封鎖やサプライチェーンの混乱による生産への制約は解消されたが、「半導体部品の不足や価格上昇が起きており、当社や顧客の生産に一部影響が生じ始めている」という。
なお、昨年10月に白山工場(石川県白山市)をシャープに売却したことで、743億円の負債を削減した。一方、売却益については、譲渡価格に消費税相当額を含めることなどで固定資産売却益として予定していた209億円の特別利益は186億円に、適用為替レートを円安方向に修正したことで為替差益の特別利益59億円を56億円にそれぞれ下方修正した。 OLJPTEC Reuters Japan Online Report Technology News 20210210T071109+0000