[ブリュッセル 17日 ロイター] - 米アップルの「アップストア」における支払いシステムを巡り米国で法廷闘争を続けている人気ゲーム「フォートナイト」の開発元エピック・ゲームズは、欧州連合(EU)の反トラスト当局にも提訴したことを明らかにした。
アップルは昨年8月、エピックがフォートナイトに導入した独自課金システムがアップストアの規約に違反したとして、フォートナイトを削除し、エピックの開発者アカウントを停止すると警告。エピックは、アップルが一部のアプリ内課金に30%の手数料を課していることなどは反競争的としてアップルを提訴した。
エピックのティム・スウィーニー創業者兼最高経営責任者(CEO)は、プラットフォームにおけるアップルの支配は公平な競争環境をゆがめていると指摘。記者団に対し「エピックはいかなる裁判所、規制当局にもこの30%を他の数字に変えることを求めておらず、(アップルのモバイルオペレーティングシステムである)iOSにおける競争の回復を求めているだけだ」と述べた。
エピックはまた、アップルはプラットフォーム上でライバル社が独自のゲームサブスクリプションサービスを始めるのを禁じている、とも批判した。
アップルは自社の規約はあらゆる開発業者に平等に適用されており、エピックがそれに反したと主張。エピックの行為は「向こう見ず」だとして、「欧州委員会にこれをはっきり示すことを楽しみにしている」とした。
欧州委員会は提訴を確認した上で、「われわれの手続きに基づいて評価することになる」とした。
エピックはまた、英国と豪の当局にも提訴した。