(1段落目の会見日を「10日」から「3月末」に訂正します。)
[東京 11日 ロイター] - ルネサスエレクトロニクスは10日、3月に発生した火災で一部生産が停止した那珂工場(茨城県ひたちなか市)について、クリーンルームの運転を再開したと発表した。製造装置の調達もおおむね順調に進んでいるとしており、予定通り19日までの生産再開を目指す。同社は3月末(訂正)の会見で、火災前の出荷量を回復するには3─4カ月かかるとの見通しを示している。
除塵機能などを備えたクリーンルームは、半導体製造に不可欠な設備。ルネサスは9日に運転を再開した。クリーンルーム内の床や床下、壁、天井上下の清掃に加え、天井に配置したエアフィルタを交換し、全体の除染が完了した。取引先や製造装置メーカー、部材メーカー、建設会社から1日あたり最大約1600人の支援を受けた。
マイコンやSoC(システムオンチップ)といった先端品を扱う300ミリラインで3月19日に火災が発生した。影響を受けた半導体の3分の2が自動車向けで、残りは産業やインフラ、情報通信向け。生産再開は火災発生から1カ月以内を目指すとしていた。汎用品を扱う200ミリラインなどは稼働しており、製品出荷を継続している。
*1段落目の会見日を「10日」から「3月末」に訂正します。