大手農業企業アリコは、2024年度の純利益が大幅に増加し、希薄化後1株当たり利益も急上昇したと報告しました。しかし、過去のハリケーンの影響が残る中、特に柑橘類の生産において運営上の課題に直面し続けています。
主なポイント
- アリコの純利益は700万ドルに増加し、2023年の180万ドルから大幅に上昇
- 希薄化後1株当たり利益は0.91ドルに増加し、前年の0.24ドルから上昇
- 調整後EBITDAの損失は380万ドルに改善し、2023年の1,610万ドルから改善
- アリコはTropicanaと大幅に高い価格で新たなオレンジ購入契約を締結
- 同社は牧場の土地の大部分をフロリダ州に7,760万ドルで売却
企業業績
アリコは2024年度に強力な財務実績を示し、純利益と1株当たり利益の両方が顕著な増加を見せました。この成長は戦略的な土地売却と運営効率の改善によるものです。これらの利益にもかかわらず、同社は主要事業である柑橘類生産において、ハリケーン・イアンやその他の気象関連の混乱からの回復を続けながら、課題に直面し続けています。
財務ハイライト
- 純利益：700万ドル（2023年の180万ドルから増加）
- 希薄化後1株当たり利益：0.91ドル（2023年の0.24ドルから増加）
- 調整後EBITDA損失：380万ドル（2023年の1,610万ドルから改善）
- 一般管理費：1,110万ドル（1,060万ドルからわずかに増加）
- その他の収入（純額）：7,840万ドル（670万ドルから大幅に増加）
企業の見通し
アリコは土地資産の潜在能力を最大化し、柑橘類生産能力を改善することに引き続き注力しています。同社はCollier郡の大規模な果樹園で複数年にわたる権利付与プロセスに取り組んでおり、他の不動産についても潜在的な取引を評価しています。2025年の作物規模を予測することはできませんが、アリコは土地ポートフォリオの最も収益性の高い用途を見出すことに専念しています。
経営陣のコメント
ジョン・キアナン社長兼CEOは、積極的な土地管理を通じて投資家に安定性とオプション性を提供するという同社のコミットメントを強調しました。ハリケーン・イアンからの継続的な回復により収穫シーズンが期待外れだったことを認めつつも、多数の生産性のある柑橘類の木を持って現在の収穫シーズンに入ることができたことに楽観的な見方を示しました。
Q&A
この決算発表には具体的なQ&Aセッションが含まれておらず、将来の運営戦略や市場状況に関するアナリストの質問の一部は未回答のままでした。
リスクと課題
- ハリケーンの影響からの継続的な回復が課題であり、柑橘類の生産レベルに影響を与えています。
- 農産物の市場変動が価格設定と収益性に影響を与える可能性があります。
- 収入増加のための土地売却への依存は長期的には持続可能でない可能性があります。
- 土地利用や環境政策における規制の変更が運営に影響を与える可能性があります。
- 作物規模の予測の不確実性が将来の財務実績と投資家の信頼に影響を与える可能性があります。
Full transcript - Alico Inc (ALCO) Q4 2024:
Madison, Conference Call Moderator, Aliko: アリコの2024年度第4四半期および通期決算説明会にようこそ。現在、すべての参加者はリッスンオンリーモードとなっています。本日の会議は録音されていることをご了承ください。本日朝、当社は2024年9月30日に終了した第4四半期および通期の業績を発表するプレスリリースを発表しました。まだご覧になっていない方は、当社ウェブサイトalicoinc.comの投資家向け情報セクションでご覧いただけます。
この通話はウェブキャストされており、リプレイもアリコのウェブサイトで利用可能です。始める前に、本日の準備された発言には将来の見通しに関する記述が含まれていることをお知らせします。そのような記述は、実際の結果が表明または暗示された結果と大きく異なる原因となるリスク、不確実性、その他の要因の対象となります。重要な要因は、SECに提出された四半期報告書（フォーム10-Q）、年次報告書（フォーム10-K）、現在の報告書（フォーム8-K）、およびそれらの修正に詳述されているリスク、および収益リリースで言及されているリスクです。当社は、法律で要求される場合を除き、本日の通話で行われた将来の見通しに関する記述を後日更新または修正する義務を負いません。
この通話中、当社はEBITDA、調整後EBITDA、純負債などの非GAAP財務指標についても議論する場合があります。これらの指標の詳細については、昨日発表された当社のプレスリリースをご参照ください。それでは、当社の社長兼CEOであるジョン・キアナン氏にお渡しします。
John Kiernan, President and CEO, Aliko: ありがとう、マディソン。そして、本日のアリコの2024年度第4四半期決算説明会にご参加いただいた皆様、ありがとうございます。まず、アリコがフロリダの農業と土地管理のリーダーとして125年以上の経験を持っていることを認識したいと思います。私たちは一貫して、アリコが投資家に従来の農業投資の利点と安定性を提供し、積極的な土地管理から生まれるオプション性を提供することを目指していると述べてきました。念のため、私たちはフロリダ州の8つの郡にわたって約53,371エーカーの土地を所有しており、さらに州内で約48,700エーカーの石油、ガス、鉱物権を所有しています。
2022年以来、アリコはハリケーン・イアンの影響からの回復に引き続き課題を抱えています。2023年度と2024年度には、収穫前に半分以上の作物が落下し、果実の生産量はイアン以前のレベルに戻りませんでした。これらの低い生産レベルは、2025年度の作物の収穫を開始するにあたり、経営陣にとって依然として懸念事項であり、私たちは日々のパフォーマンスを評価しています。現時点では2025年の作物の規模を予測することはできず、期待される収益についてより明確な見通しが得られるまで、今年度の財務予測を提供することはできません。しかし、アリコは営業利益の可能性に焦点を当て、バランスシートを保護し、事業に投資するための十分な財務資源を確保し、アリコが株主に競争力のある利益を提供し続けられるよう、資本を維持することに専念しています。
今シーズンの早生種、中生種、バレンシアの収穫量が減少したため、生産される可溶性固形分のレベルが低下し、当社は2023-2024年の収穫に関連する総在庫の2,850万ドルと2024-2025年の収穫に関連する総在庫の1,950万ドルを償却する必要がありました。2024年10月9日、ハリケーン・ミルトンが当社のほとんどの柑橘類の果樹園に影響を与え、様々な期間にわたってハリケーンまたは熱帯性の強風が続きました。当社は、果樹園の木々への被害は最小限だと考えていますが、特にポーク郡とハーディー郡の北部の果樹園では、木から測定可能な果実の落下がありました。現時点では、ハリケーン・ミルトンの結果として発生する可能性のある追加の果実落下の量を確実に推定することはできません。
アリコが以前に報告したように、当社はTropicanaと新たな3年間のオレンジ購入契約を締結し、昨シーズンにTropicanaに販売されたすべての柑橘類の平均価格と比較して、契約期間中に約33%から50%高い価格でオレンジを販売することになりました。さらに、2024年には、生産中のほぼすべての木にオキシテトラサイクリン（OTC）注射を行い、柑橘類のスクリーニングに対抗しました。そのうち約35%は2年連続で処理されました。OTCで木を処理する決定は、科学的研究によって支持されており、OTC幹注射の利点には果実の落下の減少、果実品質の向上、柑橘類のスクリーニングの影響の一部緩和が含まれることが示されています。私たちはこれらのOTC注射のコストを相殺するために、フロリダ柑橘類研究およびフィールド試験財団に助成金を申請し続けています。2024年1月には、2023年度に発生したOTC適用コストのほぼ全額をカバーする助成金を受け取り、2024年度に費やした金額の約35%を現在までに受け取っています。
2024年度の処理コストの残りをカバーする申請が保留中です。柑橘類事業における最近の課題にもかかわらず、私たちはアリコの将来の成功について楽観的です。2023年12月、我々はアリコ牧場の17,229エーカーをフロリダ州に7,760万ドルの総収入で売却し、ハリケーン・イアンの影響による当社の信用枠からの未払い借入金全額と、MetLifeの変動金利債務の残高1,910万ドルを返済し、バランスシートを強化し、2029年度までの必要な元本返済を年間150万ドル未満に削減しました。さらに財務の柔軟性を高めるため、2024年9月にはMetLifeとの信用契約を改定し、当社の回転信用枠の満期を2034年5月1日まで延長しました。これはMetLifeによるアリコへの継続的な支援と信頼を示すものだと考えています。この回転信用枠は、重大な気象イベントを管理するために必要な場合や、不動産資産の長期的な最高かつ最良の使用を実現するための時間と資本を確保するために十分な流動性を提供すると信じています。
我々は株主のために価値を高め構築するために、すべての不動産を評価し続けています。2023年にフォートマイヤーズ近くのCollier郡にある4,500エーカーの果樹園で開始した複数年の権利付与プロセスは、不動産担当エグゼクティブバイスプレジデントのリーダーシップの下で順調に進んでいます。まだ多くの作業が残っていますが、当社は環境評価の完了、保全戦略の開発、計画を促進するための市場評価の準備、選択的な利害関係者へのアウトリーチ活動の開始など、重要な進展を遂げています。さらに、Polk、Highlands、Henry郡の他の不動産も潜在的な取引のために検討されています。当社は、ポートフォリオ内のすべての土地の最も収益性の高い使用のためのすべてのオプションを検討することに引き続きコミットしています。
それでは、より詳細な財務結果について議論するために、ブラッド・ハインに電話を渡します。
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