クーパー・カンパニーズ(COO)は第4四半期決算を発表し、1株当たり利益(EPS)が予想の$1.00を上回る$1.04となりました。しかし、同社の売上高は予想をわずかに下回り、株価は時間外取引で下落しました。
主なポイント
- クーパー・カンパニーズのEPSは前年同期比19%増加し、予想を上回りました。
- 四半期売上高は予想を下回る$1.018 billionでした。
- 時間外取引で株価は1.42%下落しました。
- CooperVisionとCooperSurgicalセグメントで力強い成長が見られました。
- 2025年度も引き続き売上高と利益率の成長を見込んでいます。
業績
クーパー・カンパニーズは年間売上高が過去最高の$3.9 billionに達し、第4四半期の連結売上高は前年同期比10%増と堅調な業績を示しました。特にデイリーディスポーザブルレンズや不妊治療技術分野で市場シェアを拡大しています。10月に一部市場で軟調な動きがあったものの、全体としては好調でした。
財務ハイライト
- 売上高: $1.018 billion (前年同期比10%増)
- 1株当たり利益: $1.04 (19%増)
- 粗利益率は60ベーシスポイント改善
- 営業利益率は130ベーシスポイント拡大
- 営業利益は為替一定ベースで19%成長
業績と予想
クーパー・カンパニーズのEPSは$1.04と、予想の$1.00を4%上回りました。これは同社の堅調な事業運営と戦略的投資を反映しています。一方、売上高は$1.018 billionと、予想の$1.03 billionをわずかに下回りました。
市場の反応
決算発表後、クーパーの株価は時間外取引で1.42%下落し、$103.49で取引を終えました。この下落は、EPSが予想を上回ったにもかかわらず、売上高が予想を下回ったことや、より広範な市場トレンドが影響している可能性があります。株価は52週レンジの$82.69から$112.38の範囲内にとどまっています。
今後の見通し
クーパー・カンパニーズは2025年度の連結売上高を$4.08 billionから$4.16 billionと予想し、オーガニック成長率は6-8%を見込んでいます。為替一定ベースの営業利益は10-12%の成長を予想し、粗利益率のさらなる拡大も見込んでいます。主要な取り組みとしては、製造能力の拡大やコンタクトレンズ・不妊治療市場での新製品投入などがあります。
経営陣のコメント
アル・ホワイトCEOは「2024年度は過去最高の売上高を記録した素晴らしい年でした」と述べました。ブライアン・アンドリューズCFOは「CooperVisionとCooperSurgicalの両方でレバレッジ効果が継続しています」と付け加えました。これらのコメントは、同社の戦略的方向性と市場でのポジショニングに対する自信を反映しています。
質疑応答
決算説明会では、アナリストから10月の市場軟化、製造能力の制約、MiSight近視管理プログラムの成長可能性などについて質問がありました。経営陣はPARAGARDの競争環境に関する懸念に対応し、インフレ圧力下での価格設定環境について議論しました。
リスクと課題
- サプライチェーンの問題: 製造や流通に影響を与える可能性のある混乱
- 市場飽和: 主要市場での競争激化によるマーケットシェアへの圧力
- マクロ経済圧力: インフレや経済の不安定性が消費者支出に影響を与える可能性
- 規制の変更: ヘルスケアや医薬品分野での新たな規制が事業に影響を与える可能性
- 技術革新: 競争優位性を維持するためのイノベーションへの対応が重要
クーパー・カンパニーズ(COO) 2024年度第4四半期決算説明会全文:
電話会議オペレーター: 皆様、お待たせいたしました。私はアビーと申します。本日の電話会議のオペレーターを務めさせていただきます。ただ今より、クーパー・カンパニーズ2024年度第4四半期決算説明会を開始いたします。すべての回線をミュートにさせていただいておりますので、ノイズの混入を防止いたします。スピーカーの発言後に質疑応答の時間を設けております。
それでは、投資家関係およびリスク管理担当副社長のキム・ダンカン様に進行をお渡しいたします。よろしくお願いいたします。
キム・ダンカン(投資家関係およびリスク管理担当副社長): こんにちは。クーパー・カンパニーズ2024年度第4四半期および通期決算説明会にご参加いただき、ありがとうございます。本日の説明会では、プレスリリースに記載された業績と見通しについて説明し、その後質疑応答の時間を設けます。本日のプレゼンターは、社長兼最高経営責任者のアル・ホワイトと、最高財務責任者兼財務担当のブライアン・アンドリューズです。始める前に、この電話会議には将来の見通しに関する記述が含まれていることをお伝えしておきます。これには売上高、EPS、支払利息、営業利益、税率、為替、その他の財務ガイダンスや期待事項、戦略的・業務的イニシアチブ、提携や買収に関する期待、市場・経済動向、製品投入、需要などが含まれます。将来の見通しに関する記述は、誤った、または不正確な仮定、データ、手法に基づく可能性があり、リスクと不確実性の影響を受けます。
当社の実際の業績や将来の行動が、これらの将来の見通しに関する記述と大きく異なる可能性のある事象については、本日のプレスリリースの「将来の見通しに関する記述」の項目、および当社のSEC提出書類(Form 10-KおよびForm 10-Q)に記載されています。これらの書類はすべて当社ウェブサイト(coopercos.com)でご覧いただけます。また、本日の電話会議で提供する非GAAP財務情報は、GAAP情報を補完するものとしてご提供しています。GAAP基準と非GAAP基準の両方の結果をご検討いただくようお願いいたします。調整の詳細については、当社ウェブサイトの投資家向け情報セクションの四半期資料に掲載されているプレスリリースをご参照ください。電話会議終了後、追加の質問がある場合は、ircooperco.comまでメールでお問い合わせください。それでは、アルに冒頭の発言をお願いいたします。
アル・ホワイト(社長兼最高経営責任者): ありがとう、キム。皆様、本日の決算説明会にご参加いただきありましてありがとうございます。まず、2024年度の素晴らしい業績を達成した従業員の皆さんに祝福の言葉を贈りたいと思います。今年度は$3,900,000,000の過去最高の売上高を達成し、CooperVisionとCooperSurgicalの両部門で過去最高の売上高を記録しました。第4四半期も過去最高の売上高と利益率の改善により、四半期ベースで過去最高の非GAAP利益を達成しました。2025年度に入り、シェア拡大、収益性の向上、戦略的優先事項の実行に注力していきます。これには、革新的な製品の供給拡大、最先端の製造能力の拡張、技術投資の最適化、新製品の開発・投入、人材への投資などが含まれます。
詳細に入る前に、第4四半期と2025年度に関するいくつかの概要をお話しします。第4四半期については、CooperVisionは四半期末に予想外の軟調さがあったものの、シリコーンハイドロゲル・デイリーレンズ、トーリックレンズ、マルチフォーカルレンズの全製品ラインで好調な業績を上げました。CooperSurgicalも第4四半期は好調で、不妊治療部門が2桁成長を達成しましたが、PARAGARDは予想以上に減少しました。第4四半期のP&Lは改善し、過去の投資活動が利益率の向上と力強い利益成長をもたらしました。2025年度に向けて、コンタクトレンズ市場は為替一定ベースで5%から7%の成長を予想しており、当社はシェアを拡大し6.5%から8.5%の成長を見込んでいます。
価格上昇がインフレを相殺し、成長の約3分の1を支えると見込んでおり、残りはデイリーレンズへの移行の継続、トーリックレンズとマルチフォーカルレンズの成長、装用者数の増加、そして当社にとっては近視管理事業の成長など、さまざまな要因によるものです。CooperSurgicalについては、オーガニック成長率が中単位数%台、不妊治療部門が高単位数%台の成長、その他の事業が低単位数%台の成長を見込んでいます。第4四半期の詳細に移ります。連結売上高は$1,018,000,000で、前年同期比10%増、オーガニック成長率は7%でした。CooperVisionの四半期売上高は$676,000,000で、9%増、オーガニック成長率は8%でした。市場をリードする製品ポートフォリオ全体で好調でした。CooperSurgicalの四半期売上高は$342,000,000で、12%増、オーガニック成長率は5%でした。不妊治療部門は大幅にシェアを拡大し、15%増、オーガニック成長率は13%でした。
非GAAP EPSは19%増の$1.04となりました。CooperVisionは、新規フィットデータが非常に好調を維持し、装用者数で世界No.1のコンタクトレンズ企業としての地位を強化しました。また、デイリーレンズ、トーリックレンズ、マルチフォーカルレンズの好調により、売上高ベースでもシェアを拡大しました。地域別では、米州が6%、EMEAが11%、アジア太平洋が7%成長しました。カテゴリー別では、トーリックレンズとマルチフォーカルレンズが9%、スフィアが7%成長しました。モダリティ別では、シリコーンハイドロゲル・デイリーレンズのMyDayとClarityが14%、シリコーンハイドロゲルFRPレンズのBiofinityとAveraが8%成長しました。近視管理事業は7%成長し、MiSightは24%増加しました。
シリコーンハイドロゲル・デイリーレンズに話を移すと、今四半期も素晴らしい業績を上げました。プレミアムシリコーンハイドロゲル・デイリーレンズのMyDayが、スフィア、トーリック、マルチフォーカルの全製品ラインで力強い成長を遂げ、牽引役となりました。特に米国では、MyDay Energysが成長を牽引し、この傾向は今後も続く
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