アーク・レストランツ・コーポレーション(ARKR)は2024年第4四半期の決算を発表し、1株当たり利益(EPS)が-1.24ドル、売上高が4,341万ドルと厳しい結果となりました。しかし、株価は1.56%上昇して12.19ドルで取引を終えました。同社の業績は、レストランコンセプトや業務効率化の取り組みで一部前向きな動きがあるものの、全体としては厳しい状況を反映しています。
主なポイント
- アーク・レストランツは年末時点で現金1,030万ドル、負債520万ドルを保有
- 「Lucky Pig」レストランコンセプトを立ち上げ、拡大を目指す
- 人件費は安定しつつあるが、フロリダとワシントンD.C.では売上に課題
- 2年間で非現金の減損損失が合計1,650万ドルに上り、財務結果に影響
- Meadowlands Racetrack LLCの株式7%を保有、カジノ事業の可能性も
業績
アーク・レストランツは厳しい四半期を迎え、フロリダやワシントンD.C.などの主要市場で売上が伸び悩みました。一方でアラバマでの安定した業績や業務改善は明るい材料です。ラスベガスで「Lucky Pig」コンセプトを立ち上げたことで、現在の財務的な逆風にもかかわらず、将来の成長機会につながる可能性があります。
財務ハイライト
- 売上高:4,341万ドル
- 1株当たり利益:-1.24ドル
- 現金:1,030万ドル
- 負債:520万ドル
- 非現金の減損損失:2年間で1,650万ドル
業績予想との比較
業績予想データが提供されていないため、アーク・レストランツが市場予想を上回ったか、下回ったか、あるいは予想通りだったかは不明です。このデータがないため、投資家の期待に対する同社の業績分析は限定的です。
市場の反応
マイナスのEPSを報告したにもかかわらず、アーク・レストランツの株価は1.56%上昇して12.19ドルで取引を終えました。この上昇は、新しいレストランコンセプトや業務効率化への期待から、市場のセンチメントがニュートラルからやや前向きであることを示唆しています。
今後の見通し
アーク・レストランツは今後、「Lucky Pig」コンセプトの拡大を計画しており、他のファストカジュアルダイニングのオプションも検討しています。また、ニュージャージー州でのカジノライセンス取得の可能性にも注目しており、新たな収益源となる可能性があります。
経営陣のコメント
マイケル・ワインスタインCEOは、品質とサービスに対する同社の取り組みを強調し、「我々は非常に積極的にレストランに足を運び、企業レベルの経営陣もレストランに出向いて、品質とサービスが我々の期待するレベルにあることを確認しています」と述べました。また、コスト上昇の課題にも触れ、「コストが上がっているにもかかわらず、これ以上価格を上げることはできません」と指摘しました。
質疑応答
決算説明会では、アナリストからタンパのフードコートリース解約に伴う550万ドルの支払いについて質問がありました。また、株価のパフォーマンスや、特にキングクラブ料理の価格設定の課題についても議論されました。
リスクと課題
- フロリダとワシントンD.C.での売上課題が続けば、財務パフォーマンスに影響する可能性があります。
- ラスベガスでの人件費増加が利益率を圧迫する可能性があります。
- 非現金の減損損失が投資家の信頼を損なう可能性があります。
- 競争の激しいレストラン業界と市場の飽和の可能性が継続的なリスクとなっています。
- インフレなどのマクロ経済的な圧力が、消費者支出やコスト管理に影響を与える可能性があります。
アーク・レストランツ・コーポレーション(ARKR) 2024年第4四半期決算説明会の全文:
会議オペレーター: この会議は録音されていることをご了承ください。それでは、ホストのクリストファー・ラブ秘書役をご紹介いたします。
お願いします。
クリストファー・ラブ(アーク・レストランツ秘書役): ありがとうございます、オペレーター。おはようございます。2024年9月28日に終了した第4四半期の決算説明会にご参加いただき、ありがとうございます。私はアーク・レストランツの秘書役のクリストファー・ラブです。本日の電話会議には、会長兼CEOのマイケル・ワインスタインとCFOのアンソニー・シリカも同席しています。プレスリリースをまだ入手されていない方は、昨日ニュースワイヤーで発表され、当社のウェブサイトでもご覧いただけます。
プレスリリースの全文と関連する財務表をご覧になりたい方は、当社のホームページwww.arkrestaurants.comにアクセスしてください。ただし、始める前に、セーフハーバー声明を読み上げさせていただきます。本日の議論の一部には将来の見通しに関する記述が含まれており、これらの記述は将来の業績を保証するものではないため、過度に依存すべきではありません。リスクに関するより詳細な議論については、証券取引委員会に提出した書類をご参照ください。これらのリスクは、当社の業績、パフォーマンス、財務状況に直接的な影響を与える可能性があります。それでは、CFOのアンソニーに発言を譲ります。
アンソニー・シリカ(アーク・レストランツCFO): おはようございます。皆様はプレスリリースをご覧になったと思います。バランスシートについていくつか説明し、損益計算書のハイライトにも触れたいと思います。その後、マイケルに引き継ぎます。当社は年末時点で1,030万ドルの現金と520万ドルの負債を保有しています。負債については、2月1日に最後の元本返済を行います。
12月1日に支払いを行ったばかりです。残りの負債の満期は6月1日で、約440万ドルです。現在、銀行と信用契約の延長と残りの負債を3年から5年程度で返済する条件について協議中です。また、既存の信用枠の更新も行います。バランスシートの他の部分については、使用権資産の通常の償却と、後ほど説明するのれんの追加的な減損を除いて、大きな変化はありません。それ以外は、バランスシートは安定しています。現在、現金は約1,050万ドルから1,100万ドルの範囲です。
損益計算書には、いくつかの異常な一時的な項目があります。プレスリリースで説明されているように、El Rio Grandeの閉鎖に伴う損失がありました。過去2年間の業績に基づいて閉鎖を決定しましたが、家主とより良い条件での賃貸借契約の交渉を試みましたが、交渉は行き詰まりました。この損失には、敷金の償却、6ヶ月分の家賃の支払い、退職金などが含まれており、87万6,000ドルでした。第3四半期にSequoiaの使用権資産と長期性資産の減損損失がありましたが、これは予測に基づくものでした。
年末に再度数字を確認しましたが、数字は改善しており、第4四半期にSequoiaの追加的な減損は行いませんでした。四半期ごとにモニタリングを続けています。また、400万ドルののれんの追加減損もありました。昨年1,000万ドルの減損があったことをご記憶かと思いますが、Bryant Parkの状況が続く中、プレスリリースでお読みいただいたように、外部の第三者に依頼して、当社が提供した一連の予測に基づいて確率加重分析を行った割引キャッシュフローを作成しました。
最終的に、400万ドルの追加減損が必要だと判断しました。財務諸表に反映されていないもう1つの項目として、タンパのフードコートについて、数ヶ月前に家主から返還の要請がありました。フードコートがある場所にハイステークスのスロットルームを設置したいとのことでした。交渉を重ね、非常に良い取引ができたと考えています。賃貸借契約の残り期間は約4.5年でしたが、550万ドルで退去することになりました。
実際には、法律費用や退職金などの小さなコストがいくつかありますが、家主側が解体してきれいにしてくれます。おそらく年末までには退去することになるでしょう。最近、おそらく週末に閉鎖されたと思います。現在、必要な機器を他の場所に移動する過程にあります。それ以外は以上です。
マイケルに引き継ぎます。
マイケル・ワインスタイン(アーク・レストランツ会長兼CEO): こんにちは、皆さん。ここでのテーマは売上の減少、厳しい収益環境、そして以前お話ししたような保険料など、特定のケースでは費用が減少していないということです。
アンソニー・シリカ(アーク・レストランツCFO): に
マイケル・ワインスタイン(アーク・レストランツ会長兼CEO): 労働コストは、この時点では法律で定められた場合を除いて増加していません。ラスベガスでは最低賃金の引き上げを実施しました。しかし、ほぼ2年ぶりに労働コストは安定したようです。各市場で期待される価格帯で良い人材を見つけています。四半期と年度を乗り切りましたが、フロリダとワシントンD.C.では依然として厳しい収益環境が続いています。アラバマは良好です。おそらく最も一貫して良好なパフォーマンスを示している会場です。ラスベガスの売上は良好ですが、法定の給与引き上げにより利益率が圧迫されています。ニューヨークのビジネスは順調です。
新規事業については、あまり言えることはありません。いくつかの案件を検討し、交渉も行いましたが、実を結んだものはありません。引き続き検討を続けています。
Meadowlandsについては、状況は変わっていません。ニューヨークがダウンタウンのカジノライセンスを発行するまで、ニュージャージー州からの動きはないでしょう。タイミングについては疑問が残ります。ニュージャージー州北部の競馬場でカジノライセンスを取得できる可能性や確率は、立法府の観点からは最も簡単な解決策であり、最適な場所であると考えられるため、常に高まっていると思います。しかし、立法府は何か起こるまで動かないでしょう。
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