[ブエノスアイレス 22日 ロイター] - 10月27日のアルゼンチン大統領選で勝利が有力視されている野党候補フェルナンデス元首相は22日、自身が大統領に選出されたとしてもアルゼンチン国債が債務不履行(デフォルト)に陥る「可能性はない」と述べた。ただ国内景気の低迷を理由に債権者と新たな条件を交渉する必要があるとした。
フェルナンデス氏は地元紙主宰のセミナーで「誰もデフォルトを望まない」と指摘。現在の状況下での債務返済は難しいため、「状況打開に向け債権者と話し合う必要がある」と述べた。
マクリ大統領は同じセミナーで、融資合意の下での経済の見直しを作成するために国際通貨基金(IMF)の代表団が来週アルゼンチンを訪問することを明らかにした。
フェルナンデス氏はまた、欧州連合(EU)と南米南部共同市場(メルコスール)が6月に暫定的に合意した自由貿易協定(FTA)について反対はしないが、「EUや他の市場との合意がアルゼンチンの生産に影響を及ぼさないことを保証するような方法で分析する」と語った。