[ウラジオストク 4日 ロイター] - ロシアのゴーカレ外務次官は4日、インドとロシアが両国間の年間貿易額を現在の110億ドルから2025年までに300億ドルに増やす方針だと明らかにした。
ロシアのプーチン大統領とインドのモディ首相はウラジオストクで開かれた経済フォーラムで会談。それに続いて両国はエネルギー、防衛、輸送などの分野での合意について発表した。
インドはエネルギー分野での地政学リスクを回避するため、エネルギー構成に占めるガスの比率を向こう数年で15%に引き上げて分散化することを目指している。
ゴーカレ外務次官は記者会見でインドのエネルギー分野について「供給源の分散化を目指しているセクターであり、ロシアからの石油とガスの購入が魅力的であることを一段と強く認識した」と述べた。
モディ首相は外国のエネルギー資産を買い取る取り組みの指揮を執っている。
ゴーカレ氏は「ロシアでのさらなる油田への投資を検討している」と語った。
4日発表された案件には、インドのガス輸入会社ペトロネットLNG (NS:PLNG)によるノバテク (MM:NVTK)からの液化天然ガス(LNG)購入に関する合意や、インドの石炭生産会社コール・インディア (NS:COAL)のロシア極東での石炭採掘などが含まれている。