[カラカス 30日 ロイター] - ベネズエラのマドゥロ大統領は30日、約60億ドルの対外債務の返済交渉を外国債権者と再開したいとの意向を表明した。ただ、投資家らがきちんと取り合う様子はない。
ベネズエラは2017年に債務再編の意向を表明したが、同国の政治危機と経済危機に加え、米国が金融制裁を科したことで行き詰っている。
大統領は記者会見で、ロドリゲス、エルアイサミ両副大統領に対し交渉の再開を指示した。両副大統領とも米制裁リストに入っている。
ある米国の債権者はロイターに、米国の制裁があり、ベネズエラが新しく債券を発行するのは無理なことなどから、マドゥロ大統領の再交渉はあり得ないと語った。
トランプ米大統領が暫定大統領として承認しているグアイド国会議長の陣営も、債務再編の交渉再開を進めようとしている。