[ワシントン 1日 ロイター] - 米野党・民主党はトランプ大統領に対する弾劾調査を発表したが、関係筋によると、トランプ政権の今後の戦略は固まっておらず、大統領を支持する共和党議員の間に困惑が広がっている。
トランプ大統領はツイッターで挑発的な発言を続けているが、大統領を支持する共和党議員は、多くの有権者が視聴するケーブルテレビのニュース番組で大統領を擁護したい意向。
ただ、対外的にどのようなメッセージを発すればよいか、政権に問い合わせても反応がないという。
政権高官によると、大統領顧問は具体的な戦略について協議しているが、民主党主導の下院が弾劾調査開始に向けた正式な採決をまだ行っていないため、切迫した議論は行われていない。
関係筋によると、ロシア介入疑惑を巡るモラー特別検察官の捜査への対応で弁護士を務めたエメット・フラッド氏を起用する案や、議会との連絡調整部署をホワイトハウス内に設置する案が、現在協議されている。
トランプ氏を支持する共和党のマッカーシー下院院内総務は9月29日放映されたCBSの番組「60ミニッツ」のインタビューで「(ウクライナのゼレンスキー大統領との電話会談では)トランプ大統領を弾劾できるような会話は行われていなかった」としながらも、今後の共和党の戦略には触れなかった。