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トランプ米大統領、弾劾調査巡る記者の質問に激怒

発行済 2019-10-03 13:29
更新済 2019-10-03 13:30
トランプ米大統領、弾劾調査巡る記者の質問に激怒

[ワシントン 2日 ロイター] - トランプ米大統領は2日、自身に対する弾劾調査について一連のツイートで何度も怒りをあらわにしたがおさまることはなく、訪米中の外国首脳との記者会見でロイターの記者が投げかけた質問に対し、怒りを爆発させた。

トランプ氏はウクライナのゼレンスキー大統領との7月の電話会談で、来年の米大統領選を有利に運ぶために野党民主党の有力候補であるバイデン前副大統領の調査を求めて圧力をかけた疑惑が浮上している。これを受け、民主党が多数派の下院は先週、トランプ氏弾劾に向けた正式調査を開始した。

トランプ氏はツイッターに一部下品なスラングを使い、「役立たずの民主党は米国の向上に注力すべきで、たわ言にみんなの時間や力を割かせるべきではない。それが2016年に私が大統領選で圧勝してから民主党がやってきたことだ」と書き込んだ。

ホワイトハウスの大統領執務室では、弾劾調査を主導する下院情報特別委員会のシフ委員長(民主党)を「小賢しい」と呼び、ポンペオ米国務長官の足元にも及ばないとこき下ろした。ただ、その際は下品な言葉を隠語に置き換えた。

トランプ氏は民主党が「2020年の選挙に勝つためだけにばかげた弾劾調査を始めたのは分かっている!」と訴えた。

大統領の怒りがこの日、沸点に達したのは、訪米中のフィンランドのニーニスト大統領との共同記者会見だった。

会見の冒頭では、トランプ氏がフィンランドでの殺傷事件の犠牲者に哀悼の言葉を述べ、ニーニスト氏が欧州の安全保障などについて語った。

その後、ロイターのジェフ・メイソン記者が、ゼレンスキー大統領との電話会談でバイデン氏の息子ハンター氏のウクライナ企業との関係を取り上げた際、ゼレンスキー氏に何をしてほしかったのかと質問すると、トランプ氏は怒りを爆発させた。

「すべてでっち上げだ。でっち上げに加担しているのが誰か知っているか?あなたのような人たちとこの国のフェイクニュースメディアだ」と応じ、同記者に対し「無礼」な行為をやめるよう訴え、質問には直接答えなかった。

会見では米メディアとフィンランドのメディアからそれぞれ2つの質問を受け付ける予定になっていたが、3人目の質問者だったメイソン記者の質問にあまりにも立腹したため、トランプ氏は会見を切り上げてその場を去った。

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