[3日 ロイター] - 来年の米大統領選に向けて野党・民主党の候補指名獲得を目指しているバイデン前副大統領の第3・四半期の資金調達額は1520万ドルだった。選対陣営が3日、明らかにした。
調達額は第2・四半期の2150万ドルを下回った。またバイデン氏と指名を争っているサンダース上院議員は2530万ドル、ブティジェッジ・インディアナ州サウスベンド市長は1910万ドルと、いずれもより多くの資金を調達した。
幾つかの世論調査でバイデン氏を抜いて支持率トップに立ったウォーレン上院議員の陣営は、まだ第3・四半期の調達額を公表していない。
与党・共和党の全国委員会は1日、トランプ大統領と同党が再選のために第3・四半期に集めた資金は計1億2500万ドルだったと発表した。
大統領選の選挙活動を行っている各陣営は、15日までに第3・四半期の選挙資金調達に関する詳しい報告を連邦選挙委員会に提出しなければならない。
バイデン氏は3日の集会で「われわれはこれまでに50万件をゆうに超える献金を受けてきた」と語った。同氏は正式な出馬表明が4月と他陣営よりも遅く、また連邦政府に登録されたロビイストなどからの献金を受けないという条件も設けている。
ただ選対陣営を仕切るグレッグ・シュルツ氏は、来年2月に民主党の党員集会や予備選がいち早く始まる地域で戦う資源が十分か、またその後も運動を続ける力があるか、という2つの点で「強固な立場」にあると強調した。
同陣営は、こうした地域となるアイオワやニューハンプシャー、サウスカロライナ、ネバダの各州でこれまでに調達した3670万ドルのうち600万ドルをテレビやインターネットの広告に投じる方針も示した。