[エルサレム 7日 ロイター] - イスラエル中央銀行は7日、政策金利を0.25%に据え置くことを決定した。据え置きは7回連続。ただ、世界的な低金利環境の中で国内インフレの低迷が続けば利下げの必要が出てくる可能性があるとの見解を示した。
ロイターが実施した調査ではエコノミスト13人のうち12人が据え置きを予想していた。
中銀は声明で「必要に応じて金融政策を一段と緩和的にするために追加的な措置を取る」と表明。中銀のエコノミストは金利の道筋に関する見通しを修正し、主要政策金利は2020年を通して0.25%にとどまるか、0.1%に低下する可能性があるとした。
中銀は国内インフレ環境と通貨シェケル相場の動向のほか、海外の主要中銀の金融政策、および世界的な景気減速を注視しているとし、「政策金利を長期にわたり現行水準にとどめるか、継続的な力強い経済成長支援に向け、インフレ率が目標レンジの中央近辺で安定化するよう政策金利を引き下げる必要が出てくる可能性がある」とした。
イスラエルのインフレ率は5月は1.5%、6月は0.8%、7月は0.5%と低下した後、8月は0.6%にやや持ち直したものの、政府目標の1─3%は下回っている。
イスラエルの経済成長率予想は19年が3.1%、20年が3.0%。中銀はこれまで20年の成長率は3.5%と予測していた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20191007T181427+0000