[ジャカルタ 24日 ロイター] - インドネシアのムルヤニ財務相は24日、記者団に対し、今年は税収が厳しく圧迫されており、財政赤字が当初計画よりも膨らむとの見通しを示した。
ムルヤニ氏は「現在の経済環境において税収面が非常に強く圧迫されているため、2019年の国家予算を調整している」と説明。財政赤字に伴う資金調達の拡大を認める政令を出したと述べた。
「経済の主体、特に製造業が圧迫されており、鉱業も劇的に悪化している」とした。
政府の最新推計によると、財政赤字の対国内総生産(GDP)比率は今年1.93%になる見通しだが、高官らは先に、税収が振るわないため予想をわずかに上回る可能性があると指摘していた。
ムルヤニ氏は財政赤字の新たな推計値を示さなかったが、追加的な資金調達は「過大ではないかもしれない」とし、国内外での起債で賄えると予想。「金利は世界的に低い。このためわが国は最適の資金調達(手段)を探すことが可能だ」と述べた。
インドネシアのジョコ大統領は20日、2期目に就任し、23日に新内閣を発表した。ムルヤニ氏の発言は最初の閣議後に行われた。