[北京 25日 ロイター] - 中国税関総署が25日に公表したデータによると、9月のレアアースマグネット(希土類磁石)の対米輸出が、前月に記録した高水準から減少した。貿易摩擦の緩和の兆しを受け、米輸入業者が在庫積み増しを控えた。
9月の対米輸出は前月比13.3%減の約392トンと4月以来の低水準となった。前年比でも1%減少した。
8月は米国との貿易戦争を背景に中国が供給を制限するとの懸念から、少なくとも3年ぶりの高水準を記録していた。
レアアースマグネットは医療機器や家電、防衛装備品などに使用される。中国は世界最大の生産国。
レアアースマグネットの輸出は全体では約2933トン。前月比では2.1%減少したものの、前年比では4.7%増加した。
税関総署が14日公表したデータによると、9月のレアアース輸出量は前月比約18%減の3571トンとなった。