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仏大統領、NATOは「脳死」と発言 独首相が過激な表現とたしなめ

発行済 2019-11-08 08:37
更新済 2019-11-08 08:43
仏大統領、NATOは「脳死」と発言 独首相が過激な表現とたしなめ

[ベルリン/パリ 7日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)は「脳死状態だ」--。フランスのマクロン大統領は7日、英経済誌エコノミストのインタビューで、トランプ米政権の予測不能な行動や内部の協力態勢の欠如を理由に挙げて、NATOが事実上機能不全に陥っているとの考えを示した。ただドイツのメルケル首相がこの発言について過激過ぎる表現だと否定的な見方を示すなど、波紋が広がっている。

マクロン氏は「現在われわれが経験しているのはNATOの脳死だ」と主張。NATO第5条の集団防衛条項をなお信じているかと聞かれると「よく分からない」と述べ、欧州諸国と米国、トルコの間に戦略的な協調が存在していないと嘆いた。

さらにマクロン氏は、米国が「われわれに背を向けつつある」兆しが見えると不信感を表明し、トランプ大統領が先月突然、同盟国に何の相談もなくシリア北部からの米軍引き揚げを決めたことがその表れだと批判した。

これに対してメルケル氏はベルリンでの記者会見で、マクロン氏は大げさに反応していると強調。「マクロン氏はかなり過激な言葉で自分の見解を表現している。これは私が目にしているNATOの協力態勢を伝えてはいない」と語った。会見にはNATOのストルテンベルグ事務総長が同席した。

ストルテンベルグ氏はロイターに、NATOが1956年のスエズ危機や2003年のイラク戦争など、過去においても加盟国間の対立を克服してきたと説明した。

またベルリンの壁崩壊30周年の式典に参加するためドイツを訪問中のポンペオ米国務長官は、NATOの同盟態勢に関して、有史以来で最も重要な存在に1つだと高く評価した。

一方、ロシア政府はマクロン氏の「脳死」発言を称賛し、外務省報道官は「NATOの現状を正確に定義する素晴らしい言葉だ」と述べた。

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