[ドバイ 8日 ロイター] - 国営イラン通信(IRNA)は8日、イラン当局者の話として、イラン軍が南部フージスターン州で外国のドローン(無人機)を撃墜したと報じた。
IRNAによると、フージスターン州知事は「撃墜されたドローンは明らかに外国のもので、回収された残骸の調査が行われている」と述べた。
これに先立ち、イランのメディアはイラン軍がフージスターン州のマフシャフル上空でドローンを撃墜したと報じていた。ただイラン当局者もメディアも、どの国のドローンだったのか、また、軍事ドローンだったのかなど、詳細は伝えていない。
イラン政権に近いタスニム通信は、ドローンは「イランの領空内で国産のメルサド地対空ミサイルで撃墜された」と報道。メヘル通信は、「攻撃ドローン」がミサイル攻撃を受けたと場面して、地上からミサイルが発射された後、上空で爆発が起きる様子をとらえた映像を放映した。
米中央軍は声明で、撃墜されたドローンは米国のものではなく、米国のドローンは全て所在が確認されたと指摘。「米国のドローンが撃墜されたとの主張は誤りだ。無人航空機システムが米中央軍の責任地域で墜落したとすれば、それは国防総省の所有物ではない」と述べた。
今年6月にはイランの革命防衛隊が南部ホルモズガン州で米国の無人偵察機を撃墜する事件が発生している。