[ダブリン 12日 ロイター] - アイルランドのドナフー財務相は12日、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)が延期されたことで、経済見通しを引き上げる可能性があると述べた。
財務相は議会委員会の会合で「英国が強硬離脱するリスクはこれまでのところ回避しているが、最終的な行方は依然不透明なままで、無秩序な離脱もあり得る」と指摘。同時に「EU基本条約(リスボン条約)50条に基づく離脱の延期に伴い、経済見通しに上方修正の余地が出てきた。もし離脱協定案が批准されれば、わが国の歳入は当初予想よりも増え、歳出は縮小する」と語った。
その上で来年の国内総生産(GDP)は約3.1%成長、財政黒字は対GDP比で0.5%となる可能性があると指摘。先月発表した予算案では強硬離脱の可能性を考慮し、成長率を0.7%としていた。今年の予想は5.5%。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20191112T180833+0000