[ロンドン 12日 ロイター] - ジョンソン英首相は13日に予定されている選挙演説で、12月の総選挙で与党・保守党が勝利すれば、欧州連合(EU)離脱問題の行き詰まりを打開できると強調し、支持を訴える。演説原稿が事前に明らかになった。
ジョンソン氏率いる保守党は、総選挙で過半数の議席を確保し、議会で新離脱案を通過させ、来年1月末までにEUから離脱したい考え。
ジョンソン氏は、13日にウェスト・ミッドランズ州の電気自動車(EV)工場で選挙演説を行う。
演説原稿によるとジョンソン氏は、「英国は世界中から尊敬されているが、人々はブレグジットを巡る議論に困惑しており、こうした偉大な国がなぜこの問題でこんなに多くの時間やエネルギーを浪費できるのか、どうしてこんなに将来に対して後ろ向きになれるのか、理解に苦しんでいる」と述べ、保守党が十分な過半数を確保すれば、議会が動き、こう着状態から抜け出すことができると主張する。
一方、最大野党・労働党が勝利すれば、EU離脱の是非を問う国民投票とスコットランドの英国からの独立の是非を問う住民投票が予想され、英国が分断される恐れがあると指摘する。
「われわれは歴史的選択に直面している。今回の選挙で英国は、長期の成長と繁栄をもたらす政策で前に進むか、労働党の極端に左寄りの政策で行き詰まり状態に陥るかのどちらかだ」と強調し、保守党への支持を訴える。