[ブラジリア 12日 ロイター] - ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5カ国(BRICS)は今週13─14日に開く首脳会議で、共同出資する新開発銀行(NDB)の資本増強に向け、参加国の拡大を検討する。2人の外交筋や、NDB総裁が明らかにした。
NDBは2014年にBRICSが立ち上げ、初期資本は500億ドル。このうち100億ドルが払込資本となっている。
ブラジルなどの外交筋によると、首脳会議ではNDBの拡大が議題になるという。
また、NDBのカマス総裁は、同行には国連に加盟するすべての国が参加できるとし、同行の任務はBRICSのほか、他の新興国や途上国の持続可能な開発事業向けに資金を活用することだと指摘した。
電子メールでのロイターのインタビューに対し「メンバーは徐々に拡大していく」としたが、具体的な国名には言及しなかった。
世界経済が減速する中、経済の支援につながる融資に時間がかかっているとの批判については否定し、「NDBは4年間に大きな役割を果たしてきた。類似の機関ではそうなるまでに何十年もかかっている」と述べ、他の多国間融資機関に言及した。
同総裁によると、11日時点でプロジェクトの承認件数は、45件(125億ドル規模)となっている。今年の融資承認件数は現時点で14件(44億ドル相当)という。