[オスロ 26日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長は26日、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟国で構成するOPECプラスが来週開く会合について、世界経済が依然として「非常に脆弱」なことを踏まえ、石油生産量について適切な判断を下すよう求めた。エネルギー関連会議のためオスロを訪問、ロイターのインタビューに答えた。
ビロル氏は「米国、ブラジル、ノルウェー、ガイアナその他の非OPEC諸国で産油量が大幅に伸びている結果」、OPECプラスに強い圧力がかかっていると指摘。「市場に大量の石油があふれるだろう」とした上で、脆弱な世界経済のために適切な決定を下すよう期待すると述べた。
米国のシェールオイル業界については、資源の枯渇ではなく一部の生産企業の経営難のために、かつてのような「爆発的な」生産拡大は今年か来年に減速すると予想。
一方で、今後5年間、世界の産油量増加の大半は、メキシコ湾岸を含めた米国からもたらされるとの見方を示した。