[ロンドン 1日 ロイター] - 英ロンドン中心部で起きた刃物による通行人襲撃事件で、ジョンソン英首相は1日、容疑者が過去にテロ画策の罪で服役し仮釈放中だったことを受け、治安強化に向け量刑制度を見直す方針を表明した。テロ対策は実施まで2週間を切った総選挙の争点になるとみられる。
事件は29日午後、ロンドン橋付近で発生。刃物を持った男が通行人を襲撃し、2人が死亡した。男はウスマン・カーン容疑者で現場に駆けつけた警察官に射殺された。刑期の途中で仮保釈されていた。
ジョンソン首相は12月12日の総選挙で勝利すれば、量刑制度を厳格化すると表明。労働党政権下で10年以上前に導入された、一部の受刑者の刑期を自動的に短縮する制度を批判した。
労働党のコービン党首は、テロの罪で有罪となった受刑者が「必ずしも」すべての刑期を務めるべきとは限らないと指摘。スカイニュースに対し、「状況や刑罰によるほか、重要なことは刑務所内での行動だ」と述べた。
また、保守党が治安維持に向けたサービスへの支出を削減してきたことを批判した。
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