[北京 1日 ロイター] - 中国の胡春華副首相は、11月30日に開かれた畜産関連会議で、2020年初めの春節(旧正月)など長期の休暇シーズンに向け、ブタ生産数の回復目標を達成し、供給を安定させるために断固努力しなければならないと述べた。国営の新華社が発言を伝えた。
中国やベトナムといったアジア諸国ではアフリカ豚コレラ(ASF)がまん延し、数百万頭のブタが死んだり、処分されたりしている。米穀物商社アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM) (N:ADM)が11月に明らかにしたところによると、ASFにより、中国におけるブタの頭数は2018年8月以降に最大で半分減少した。
世界最大の豚肉市場である中国では、ブタの頭数減少を受け、10月の消費者物価指数(CPI)が前年比3.8%上昇。伸び率は約8年ぶりの大きさとなった。