[ミラノ 30日 ロイター] - イタリアの連立政権を構成する「五つ星運動」のディマイオ党首は30日、ユーロ圏の救済基金である欧州安定メカニズム(ESM)の改革案について、銀行同盟構築への道筋が明確化するまではイタリア政府として承認すべきでないとの考えを示した。
外相を務めるディマイオ氏の発言を受け、今月中にESM改革での合意を目指すユーロ圏加盟19カ国の思惑は崩れかねない状況となった。
五つ星と連立を組む民主党(PD)はESM改革案を支持している。連立政権内の対立は9月に発足したばかりの新政権の危機を招く可能性もある。
ディマイオ氏は記者団に「(ESM)協定は多くの改善が必要だ。イタリアが無条件で承認すべきではない。これは単に一部分で、銀行同盟や預金保険制度もある」と語った。
一方、民主党所属のグアルティエリ経済・財務相は前週、改革を巡る交渉が実質的に完了し、変更の可能性はないとの認識を示している。[nL4N2884DL]
コンテ首相は2日の議会でESMの問題について見解を示す見通し。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20191202T030253+0000