[ワシントン 2日 ロイター] - 米下院情報特別委員会のシフ委員長(民主党)は2日、トランプ大統領の弾劾調査の報告書を3日に公表する考えを明らかにした。
同委員長はMSNBCのインタビューで、「報告書の最終仕上げをしており、明日公表する」と述べた。
情報委は3日夜に報告書の承認について採決を行う見通しだ。同委員会のメンバーは2日夜から24時間、報告書を内密に閲覧することが認められている。
共和党のジム・ジョーダン下院議員は記者団に対し、議事堂の安全な部屋で報告書の一部を読んだが、内容は3日夜まで明かさないよう指示されていると述べた。
下院共和党も2日、独自の報告書を公表し、民主党はトランプ大統領の行為が弾劾に値することを証明していないと反論した。
110ページに上る報告書で共和党は、弾劾調査での一連の証言は「トランプ大統領のやり方や世界観、決定に根本的に同意しない、選挙で選ばれていない官僚」を浮き彫りにするもので、弾劾に値する違反の証拠は示されなかったと主張した。
シフ委員長は共和党の報告書について、「トランプ氏が大統領の権限を利用して自身の政敵を調査するようウクライナに圧力をかけたことを示す多くの証拠を無視している」と批判。トランプ氏の行為は違法であり、大統領就任の宣誓に違反するものだと述べた。
下院司法委員会は4日から、トランプ氏の弾劾訴追に必要な憲法上の根拠を4人の専門家に説明してもらうための公聴会を開く。
民主党は2日、今週の公聴会で証言する専門家を明らかにした。ハーバード大学やスタンフォード大学などの法務専門家が含まれる。公聴会は学術的な内容になる見通しだが、司法委がトランプ氏を正式に訴追するか検討する土台となる。
ホワイトハウスは1日、トランプ氏と同氏の弁護士が4日の公聴会に出席しないと民主党側に伝え、その理由として「基本的な公正さ」が欠けている点を挙げた。
これに対してナドラー下院司法委員長(民主党)は、ホワイトハウスの決定を「残念」とした上で、弾劾調査開始時点からトランプ氏の参加を認めることは優先事項の1つだったと手続き的に問題がないとの見解を示した。
ホワイトハウスのシポローネ法律顧問は、民主党が弾劾調査の手続きに関する異議申し立てに対応するなら、将来的には参加を否定しないとの立場だ。
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