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アフガン駐留米軍、タリバンと合意なくても削減可能=米国防長官

発行済 2019-12-03 10:09
更新済 2019-12-03 10:15
アフガン駐留米軍、タリバンと合意なくても削減可能=米国防長官

[ロンドン 2日 ロイター] - エスパー米国防長官は2日、ロイターのインタビューに応じ、アフガニスタン駐留米軍の削減は反政府武装勢力タリバンとの合意形成が必須条件ではないとの認識を示し、停戦に向けた現在の取り組みにかかわらず、米軍を一部撤収させる可能性を示唆した。

トランプ米大統領は前週の感謝祭当日にアフガニスタンを電撃訪問し、駐留米軍を削減する可能性に言及するとともに、タリバンが停戦を望んでいると語った。[nL4N28841A]

エスパー氏は北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が開かれるロンドンに向かう機上で、トランプ政権は駐留米軍の縮小について内部およびNATOの同盟国と協議を行ってきたと説明。

「アフガン駐留兵士の数を減らしても、米国を攻撃する可能性があるテロリストの避難場所と化すのは阻止できると確信している」と述べた。具体的な削減数には触れなかったが、「同盟国も削減に合意している」と続けた。

駐留米軍の一部撤収はタリバンとの何らかの合意が必須条件になるのかとの質問には「必ずしもそうではない」と応じた。

アフガニスタンには現在、約1万3000人の米兵が駐留している。米以外のNATO加盟国の兵士も数千人規模で展開している。

米政府当局者らはこれまで、米軍兵士を8600人まで減らしても、テロとの戦いにおける主要な任務やアフガン軍への限定的な助言業務は実施できると述べてきた。

エスパー氏はアフガン情勢で近く新たな展開があるかどうか、NATO首脳会議で米軍の一部撤退が議題になるかどうか、についての認識は示さなかった。

「現在は新しいニュースは何もないと思う。かなり以前からこの問題について協議してきた」と述べた。

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