[東京 3日 ロイター] - 菅義偉官房長官は3日の閣議後会見で、桜を見る会の招待者名簿にあるとされるジャパンライフ元会長とは面識がないと安倍首相が国会で答弁したことについて、首相招待者枠の中に自民党関係者からの推薦も数多く入っていると述べ、首相自身が面識がなくとも自民党関係者の推薦の可能性もあるとの見解をにじませた。
同長官は「私は安倍事務所の招待者のことは知らない」とし、名簿がない中でもあり、個人情報保護の観点からも「招待されたかどうかも答えられない」とした。さらに、国会議員からの桜を見る会への招待者推薦は菅氏自身にも多くの依頼があると答えた。
また内閣府が名簿を廃棄し、サーバーのデータ復元が不可能との報告を受けたとしていることについて「内閣府システムを請け負っている大手事業者からの回答である。データ廃棄はそもそもルールに基づいて廃棄しており、今回、突然廃棄したということではない」と説明した。
新たな経済対策について25兆円程度の事業規模と報道されていることについて、規模ありきでなく具体的な検討内容次第と答え、対策は近々発表するとした。首相からは災害対策、中小企業や農業への支援、中長期的投資などを盛り込むよう指示があり、現在、西村康稔経済再生相と麻生太郎財務相の間で内容を検討しているところだと述べた。
(中川泉 ) OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20191203T030156+0000