[ベルリン 3日 ロイター] - ドイツ連立政権の一翼を担う社会民主党(SPD)の党首選で連立懐疑派のワルターボーヤンス氏らが勝利する一方、政権側のショルツ財務相は敗れる事態となる中、SPDは6日から始まる党大会に向け、連立離脱を回避する方向で党内調整を進めていることが、複数の関係者の証言で明らかになった。連立政権が崩壊すれば政治危機を招きかねないとの危機感があるという。
ロイターが入手した党大会向け動議案によると、ブラック・ゼロ(財政の黒字化、もしくは収支均衡)など政府の大枠方針に反しない形で大規模な公共投資を求める方針だ。
ワルターボーヤンス氏は党機関紙で「本日、新時代への正しい道のりについて建設的な議論を行った。一つ明確なのは、連立政権からの急転直下の離脱は望んでいないということだ」と述べた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20191203T201125+0000