[ストックホルム 3日 ロイター] - スウェーデン中央銀行のヤンソン副総裁は3日、同中銀はインフレ率を目標の2%に押し上げる政策を維持する必要があると指摘し、さもなければインフレが長期にわたり過度に低い水準にとどまる恐れがあるとの見方を示した。
中銀が公表した講演原稿によると、ヤンソン副総裁は「金融政策を立案する際には、インフレ目標が持つ指針の役割について常に非常に明確であることが極めて重要だ」と述べた。
その上で、さもなければ、平均的なインフレ率が過度に低い水準から抜け出せない状況を招く可能性があるとした。
同副総裁はまた、中銀は12月に政策金利を引き上げる見通しを示しているが、インフレやインフレ期待は依然として懸念材料だとの見方を示した。[nL3N2792KY]
ヤンソン氏は記者団に対し、「10月の時点で私は(利上げに)批判的だった。インフレやインフレ期待、他の中銀の対応という観点から(利上げが)正当化されるかどうかを巡る10月時点での私の見解が、次の(政策決定)会合に当たって出発点となる」と述べた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20191204T003406+0000