[サンパウロ 4日 ロイター] - ブラジルのゲジス経済相は4日、ニュースウェブサイトのオ・アンタゴニスタで、ブラジルが意図的に通貨レアル相場を押し下げているとするトランプ米大統領の批判は「重大な間違い」と述べた。
経済相は、トランプ氏がブラジルから輸入する鉄鋼とアルミニウムに関税を課したのは来年に米大統領選を控えているのが主な要因だと指摘。「ブラジルが競争力を高めるために通貨を押し下げているとトランプ氏が考えているならば、非常に重大な間違いだ」と話した。
経済相はレアルが今後数年間、これまでよりも下落するだろうと認めたが、これは金利も低くなるためだと説明。「われわれは金利を引き下げており、レアル相場は今後数年間、従来よりもやや軟化するだろう」と述べ、こうしたシナリオに満足していると付け加えた。
また「ドルが1ドル=4.50レアルまで上昇するとは言っていない。以前よりも(ドルが)小幅に上昇し、金利が下がるのが自然な状況になっているということだ」と語った。