[ワシントン 4日 ロイター] - 米国防総省のルード次官は4日、イランが将来、侵略的な行動を取る可能性を示す兆候があると述べた。
ペルシャ湾岸では今夏、アラブ首長国連邦(UAE)沖での石油タンカー攻撃やサウジアラビアの石油施設攻撃などが発生。米国はイランが攻撃に関与したと非難しているが、イランは関与を否定している。
同次官は記者団に「イランの侵略が起きる可能性を示す兆候も引き続き見られる。当然の理由で詳細は説明しない」と発言。「侵略すればどのような結果になり得るか、イラン政府には非常に明確で率直なシグナルを送っている」と述べた。
米当局者2人が匿名を条件に明らかにしたところによると、イランが域内で部隊と武器を移動させていることを示す情報が過去1カ月で得られたが、イランの具体的な目的は不明という。
米当局者によると、反政府デモが起きているイラク国内でのイランの活動が1つの懸念要因となっている。
ロイターは昨年、イランがイラク国内のシーア派組織に弾道ミサイルを渡していると報じた。
米当局者は、中東地域に米軍を増派することについて協議を続けているが、決定には至っていないと発言。状況は流動的だと述べた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20191205T053844+0000