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米下院委、トランプ氏の弾劾訴追状作成へ 12日にも委員会採決

発行済 2019-12-06 02:31
更新済 2019-12-06 02:31
© Reuters. 米下院議長、トランプ氏弾劾へ訴追状の作成指示

© Reuters. 米下院議長、トランプ氏弾劾へ訴追状の作成指示

[ワシントン 5日 ロイター] - 米民主党のペロシ下院議長は5日、トランプ大統領のウクライナ疑惑を巡る弾劾手続きで、弾劾訴追状の作成を下院司法委員会に指示した。

議長はテレビ演説で「事実は揺るがない。大統領は自己の利益を得るために職権を乱用した」と断定。「(ウクライナに)自身の政敵への捜査を行うと発表させるため、軍事支援を凍結したり、ホワイトハウスでの会談を持ちかけ、国家安全保障が脅かされた」と述べ、司法委のナドラー委員長に対し、弾劾訴追状の作成を要請すると表明した。

さらに「わが国の民主主義は危機にひんしている。大統領はまたもや自分の都合のために選挙を腐敗させようとしており、われわれに行動以外の選択肢は残されていない」と語った。

これに対し、トランプ氏は「無行動で左翼の民主党が無実の私を弾劾訴追すると表明した」とツイッターに投稿。「共和党はこれまで以上に団結しており、われわれは間違いなく勝利する!」とした上で、「今後大統領は日常的に弾劾訴追されるだろう。そんなことを建国の祖たちが望んでいたわけではない」と述べ、民主党の対応を批判した。

© Reuters. 米下院議長、トランプ氏弾劾へ訴追状の作成指示

司法委で作成された弾劾訴追状は、委員会内の承認を得た上で下院本会議の投票にかけられる。関係者2人は、早ければ12日にも司法委で採決が行われる可能性があると明かした。ナドラー委員長は9日に弾劾公聴会を開くと発表した。

司法委は4日、弾劾手続きで憲法学者らを招き公聴会を開いた。民主党が招いた法学者3人はトランプ氏の行動は職権乱用や議会妨害、司法妨害などに当たるとし、弾劾可能との見解を示した。

*内容を追加しました。

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