[ワシントン 5日 ロイター] - 米民主党のペロシ下院議長は5日、トランプ大統領について、政策によって「意気地なし」であったり「むごい」面はあるが、個人的な憎しみはないと強調した。
議長は記者会見で、トランプ氏に憎しみ(hate)はあるかとの質問に「『憎しみ』という言葉は心外だ。私はカトリック信者であり、誰も憎んだりしない。言いがかりはやめてほしい」と記者に指を差して不満をあらわにした。その上で「大統領のことはいつもお祈りしている」と表明した。
ペロシ氏は5日、トランプ大統領のウクライナ疑惑を巡る弾劾手続きで、弾劾訴追状の作成を下院司法委員会に指示した。
ペロシ氏はトランプ氏について、銃規制問題では「意気地なし」であり、不法移民問題では「むごい」が、いずれの問題も選挙で民意を問うことができる一方、ウクライナ問題は職権乱用に絡むため、憲法の規定通り弾劾調査の対象になると説明した。
トランプ氏はツイッターで「ペロシ氏はイライラが爆発した」と投稿。ペロシ氏は値上がりを続ける株式相場や過去最高の雇用など、トランプ政権の成果を「憎んでいる」とした上で「『大統領のことをお祈りしている』など到底信じられない。せいぜい地元のホームレスの人々でも助けてやってくれ」と記した。「USMCA(米・メキシコ・カナダ協定)はどうなっている?」とも尋ねた。