[リヤド 16日 ロイター] - サウジアラビアなど4カ国が2017年にカタールとの断交を発表した問題で、カタールのムハンマド外相は15日、サウジとの長期にわたる膠着状態を打開したと表明、4カ国の要求を検討する考えを示した。
ムハンマド外相はCNNに「意思疎通を図らない膠着状態を打開した。サウジとの意思疎通を再開する」と発言。「不満を理解し、不満を検証し、将来の潜在的な危機から身を守る解決策を検討したい」と述べた。具体的にどのような譲歩をするかには触れなかった。
サウジ、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、エジプトの4カ国は2017年6月、カタールがテロを支援しているとして、同国との断交を発表。カタールは4カ国の主張を否定しているが、4カ国はカタールの衛星テレビ局アルジャズィーラの閉鎖、トルコ軍基地の閉鎖、イランとの外交関係縮小、イスラム組織「ムスリム同胞団」との関係断絶など13項目の要求を突き付けている。
ムハンマド外相は10月に予告なくサウジの首都リヤドを訪問していた。
同相は、4カ国がテロ組織とみなすムスリム同胞団とカタールの間に直接的な関係はないと主張。また、断交発表後にカタールを支援したトルコとの関係を変えるつもりもないと述べた。
解決にどの程度の時間がかかるのかとの質問には「まだ非常に初期の段階だと考えている。過去2年半に多くのことが起きており、信頼を再構築するには一定の時間が必要だ」と述べた。