[ロンドン 18日 ロイター] - 英国のエリザベス女王は19日、議会の新会期開始に伴い、政府の施政方針を読み上げる。早期の欧州連合(EU)離脱や医療制度拡充といった公約の実現に向けたジョンソン政権の方針が示される見込みだ。
女王演説では、EU離脱法案など政府が議会で可決を目指す法案が提示され、ジョンソン政権にとっての優先課題が示される。
ジョンソン首相は来年1月31日までに離脱協定批准に必要な関連法案を可決させる計画で、来年末までにEUと将来の関係について合意すると表明している。
前週の総選挙で大幅な過半数を獲得した同首相は、クリスマスまでに離脱協定案を議会に提出し、早期の可決を目指す意向を示す見通しだ。
公共医療を提供する国民保健サービス(NHS)の予算増額を保証する法案の早期可決を目指す方針も示す見通しだ。増額の幅は2023─24年までに年間339億ポンドに達する。
前週の選挙では、伝統的に労働党が地盤とする英北部や中部などで保守党が支持を伸ばした。ジョンソン首相の側近によると、同氏はこうした地域の生活を向上させることで、有権者の支持もつなぎとめたい考えという。