[ドバイ 21日 ロイター] - イランのロウハニ大統領は21日、中東ホルムズ海峡などでの米国主導の海洋安全保障イニシアチブに参加しない日本の決定を歓迎する立場を示した。また、米国による経済制裁を「断ち切る」方法について訪日中に協議したと述べた。
ロウハニ大統領は20日に東京で安倍晋三首相と会談。日本の当局者によると、安倍首相は会談で、日本の船舶保護に向け中東に海上自衛隊を派遣する計画を伝えた。
ロウハニ大統領は帰国後、国営テレビで「日本は(ペルシャ湾)地域の安全保障に関する米国の計画に参加しないと発表した。われわれはこれを歓迎する」と述べた。
また「日本は監視艦を派遣するが、ペルシャ湾やホルムズ海峡には送らない」とした。
日本での協議で米国による経済制裁を「断ち切る」方法について話し合ったことも明らかにした。双方が新たな提案を行い、この問題について協議を続けることで一致したと述べた。詳細には踏み込まなかった。
米国が2015年イラン核合意から離脱し、対イラン制裁を再開して以降、両国間では緊張が高まっている。