[北京 6日 ロイター] - 中国外務省の陸慷・北米大洋州局長は6日、昨年9月に外交関係を回復した南太平洋のキリバスとの関係を拡大していく意向を示した。米国は、南太平洋における中国の影響力拡大に警戒を強めそうだ。
この日は中国の習近平国家主席とキリバスのマーマウ大統領が北京で会談。陸氏はその後記者団に対し、中国がかつてキリバスに設置した宇宙監視基地を再開するかどうかについて明言を避けたが、「合弁事業に関して数々の案、数々のイニシアチブが今なお進行中だ」と述べ、あらゆるプロジェクトを検討する構えを示した。
中国は、キリバスが台湾と国交を結んだ2003年にキリバスと断交し、宇宙監視基地もそれ以降は使われず放置されていた。中国の宇宙計画は軍が管轄しているが、軍は今のところ同基地についてコメントしていない。
キリバスは、米国とその同盟国が支配する海域に位置している。